唯くん、大丈夫?
「おーし、今日はここらでお開きだなー」

「じゃなー!」

「またねー!」





東万住駅でみんなと手を振って、私はみね君と2人、家路につく。

みね君がごく自然に私の手を取って指を絡ませる。

みね君は2人きりになると必ずこうやって手を絡ませてくる。

最初は少し狼狽えたけど、今ではもう慣れたものだ。


こうしていると、本当に恋人同士になったんだなぁと実感する。



「あー、今日は飲んだなー」

「フフ、飲まされてたねぇみね君。特に最後の方、種田君の飲めコールすごかったね〜」

「だぁーれのせいだとお思いで?」

「え?」

「ほんっと君って子は鈍いねぇ…あー、酔い覚ましてぇな。コンビニ寄っていい?」

「うん!」


みね君がコーヒーを買いに行く間、私は外のベンチに座ってぼんやりと空を見上げる。


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