唯くん、大丈夫?
美玲ちゃんが指を折って数えながら続ける。

「まず同期の鈴木と福原でしょ、3年の清水に本田、2年の飯島、中畑。あ、あと永瀬もだな。」


突然女の子たちの名前を羅列していく美玲ちゃん。


「長嶺がずっと優花にくっついてたからみんな表立ってアピールしなかっただけで、結構本気だったよみんな。」

「え…?それって、みんなみね君を好きだったってこと…!?」


そんなにたくさん!?


「そうよ〜、気付かなかった?優花へのあたりキツかったでしょ。」

「…言われてみれば…。」


いつも冷たく感じて苦手だった子達だ。

そういうことだったのか…

みね君、本当にモテるんだなぁ。




「半分はモテ女に対する女の僻みだけどねぇ。おーこわ。」

「モテ女…?」

「まぁモテ男とモテ女がくっついてめでたしめでたしってことよ!はー私もイケメンの彼氏欲しいわぁー!」


私がモテ女ってこと…?

美玲ちゃん何言ってるんだろ。


< 401 / 456 >

この作品をシェア

pagetop