唯くん、大丈夫?
こんなに感情を表に出して取り乱すのは生まれて初めてで、キャパオーバーになった手が震えてる。
息がうまくできてなかったようで、ゼーゼーと呼吸が荒くなる。
自分の呼吸音が静寂の中に響いている。
そこで初めてクラス中の注目を集めていることを意識した私は、ゆっくりと後退りした。
「……し、失礼、しました〜」
ピシャッ。
廊下に出てそのまま女子トイレへと歩いていって個室に入り、扉を閉める。
…
…今の心境を一言で言うならば
「……やっちまった。」
私は1人トイレでしゃがみこんで頭を抱えた。