LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~

「けど、その名前が出るって事は、もう眞山さんから全て聞いたのですね?」


奥村さんは、普段は綾知さんの事を眞山さんと呼んでいるんだな。


「はい。
私の父親は、わりと有名な暴力団の組長で…母はその恋人で…それで私が産まれて。
母と綾知さんのお父さんとは、その関係を隠す為の偽装不倫だったとか」


まさか、自分の父親がヤクザだったとは思わなかった。


そして、私の母親との関係をそうやって迄世間に隠していたのは。


昔、私のその父親には婚姻関係を結んでいる奥さんが居たらしいけど。


他の組の人に、交通事故を装いその奥さんを殺されたらしい。


それがあるから、母や私を危険な目に合わせないように、
その関係を公にしなかったらしい。


「私には、腹違いの兄が三人居ると聞きました。
その真ん中のお兄さんが、二葉さんで、奥村さんの恋人だった人」



"ーー永倉さんには、亡くなった奥さんとの間に、三人の男の子供が居て。
彼らは、千花の腹違いの兄達になる。
その真ん中のお兄さんが、美帆子の愛した人で、太陽の父親だと思うーー"


そう、夕べ綾知さんが話していた。



「太陽君の父親、だと思う、と綾知さんは曖昧でしたけど」


「まあ、ちゃんと調べたわけではないので。
ただ、太陽は永倉二葉の子供ですよ」


そうなると。


太陽君は、私にとって甥っ子か。



「私、ずっと一人っ子で育って来たから、
急に兄が居るなんて聞いても、ピンと来なくて。
それも三人も!」


そう言うと、奥村さんはクスクスと笑っている。

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