LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~

「私と眞山さんは、永倉二葉を通して知り合ったのですが。
私と眞山さんの間には十年以上、ずっと彼の名が出る事はなかったんですよ。
けど、千花さんが入社してすぐに、眞山さんが、"彼女は永倉二葉の妹だから"って教えてくれました」


そう言って私に向ける奥村さんの目は、私に二葉さんの面影を探しているようで。



「そして、暫くして、千花さんのお父さんの永倉大樹さんが入院して。
彼の兄弟達が、太陽を、孫だから永倉大樹さんに会わせて欲しいとお願いして来て。
もう長くないから、と」


「綾知さんが言ってましたけど。
奥村さんは、二葉さんの家族にはずっと関わらないようにしていた、と」


「はい。と言っても、避けていたのはあちら側です。
それは、千花さんのお母さんのケースと同じように、
私と太陽を、ヤクザの世界に近付けないように。
だけど、彼のお兄さんと弟さんは、堅気の人なのですけど」


「二葉さんは、ヤクザだったんですよね?」


それも、綾知さんから聞いた。


三人兄弟の真ん中の二葉さんだけが、組に入ったと。


「そうです。
私の父親の借金を盾に、強引に私を自分の女にして囲っていたのに。
急に、私を眞山さんに押し付けて。
それは、私を危険な目に合わせないようにだったのだけど。
本当に、勝手な男で」


"ーー永倉さんの息子さんの二葉さんとは、親同士が仲が良いから、それで知り合ったんだけど。
あちらの職業的に、おおっぴらに交遊はしてなかったんだ。
昔、俺、株にハマッてて、その辺りで二葉さんには世話になってて。

親子で考える事が似てるのか、二葉さんは俺に美帆子を押し付けて来て。
自分から引き離して欲しいって。
だから、一時期俺は美帆子と付き合っててーー"


それが、綾知さんと奥村さんが一時期付き合っていた、成り行きらしい。

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