LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
シャワーを浴び終え、髪を乾かして綾知さんの部屋へと行くと。


疲れた、とすぐにベッドに寝転んだ。



ふと、壁に掛かった時計を見ると、深夜の1時。


今朝、6時に起きていつまで寝てるの、とお義母さんに怒られたから、
明日はそれより早く起きないといけない。


よし、5時に起きよう。


そう思い、その時間にスマホのアラームを合わせた。



少し、ウトウトとし始めた頃、
綾知さんが部屋へと入って来て、ベッドへと寝転ぶ。


横に、この人の気配を感じる。


今朝はアラームが鳴る直前に目が覚めたけど、
明日はこの人をアラームで起こしたら悪いな、とぼんやりと思う。


「おやすみなさい…」


そう言って意識を手放そうとすると、
綾知さんが私の上に乗って来た。


それに眠気が覚めて、驚いてこの人の顔を見てしまう。



「疲れたし、寝ようと思ったんだけど。
千花が妙に色っぽいから」


そう言われても、私はこの人に色気を振り撒いた覚えもないし。


何かを言おうとする前に、キスで唇を塞がれた。


歯みがき粉の味がするけど、そのキスはお酒の味がして。


私の口内に入って来た舌が、とても熱かった。


その舌が、私の舌に触れ。


器用に、片手で私のパジャマのボタンを外して行く。


それが全部外れ、綾知さんはキスを辞めて、私の胸に顔を埋める。


ナイトブラからはみ出した胸の谷間を、
吸うように舐められる。


「あ、あの…、やっぱりまだ怖い…」


こうやって一緒に暮らして、毎日一緒のベッドに寝たら、こうなる事はあるのは分かっているけど。


でも、嫌だ。


「倉持みたいに、無理矢理入れたりしないから」


倉持さんは、まだ濡れていないその場所に、無理矢理入れて来た。


なんだか、またそれを思い出して、涙が出て来る。



ナイトブラをずらされ、胸の先端を舌で転がすように舐められる。


恥ずかしい気持ちと、嫌だと思う気持ちで、泣けて来る。



そんな時。

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