敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
私はともかく、私を抱き締める大地さんの表情がなんとも最高なのだ。写真から私への愛が溢れ出している。

しかも不意打ちに撮られてあのかっこよさは本物だ。

「宝物が増えました」

大切そうに雑誌を胸に抱く私に、大地さんは呆れた顔になる。

「喜んでいるのはおまえだけだ」

彼は過熱がやまない周囲に、そろそろうんざりしているようだった。

「大地さんは迷惑ですか?」

「まあこれで妻帯者なのが知れ渡って、言い寄ってくる女が減って助かる」

「モテ男発言……!」

大地さんが口にすると、まったくもって自惚れには聞こえない。

「次取材されたら、『妻にメロメロなんで』とか、キモいセリフでも吐いとくか」

「全然キモくないです! むしろ最高なんですが!」

大地さんのファンが増える気さえする。

「そういえばあの日、お義母さまが励ましてくれたおかげでなんとか正気を保っていられたから、お礼の電話をしたんです」

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