敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
ほかの乗務員さんたちはかなり動揺している様子だ。

まさかこんなタイミングで結婚の報告をするなんて。

「ありがとうございます。妻は心配性なので、今後もひょっこり現れると思います」

ひょっこり現れるって、私は野生動物扱いか。

「美澄くんはどこに行ってもモテモテだからね。奥さまの代わりに、私が目を光らせておきましょう」

「なんですかそれ」

「奥さま、美澄くんはとても優秀なパイロットで、機長になる日もそう遠くはないですよ」

七野機長に太鼓判を押されてうれしくなった。

大地先輩が通っていたのはエリート高校で、頭脳明晰なのは知っていたけれど、パイロットとしての素質も存分にあるとは惚れ直してしまう。

「では、私たちは先にオフィスに戻りますね」

乗務員さんたちを連れて、七野機長は颯爽と去っていく。私は深くお辞儀をして見送った。

「七野機長、すごく気さくな方ですね」

ふたりきりになると、大地先輩のほうを振り向いた。

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