敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
「はい。ありがとうございます」

指輪より大地さんの手ばかり見ていたけれど、まさかこんなに高価なものを買ってきてくれるなんて思ってもみなかった。

「これであれは捨てられるだろ」

「あれってレモンティーの紙パックとストローですか?」

「そうだ」

「あれはあれですよ」

近い将来、大地さんと離婚したら、この指輪は返さなければならないだろう。でもあれだけは永遠に私のものだし、捨てる気はない。

「しょうがないな」

大地さんは呆れたように息をつくと、私の手を掴み、薬指の指輪の上にちゅっと口づけた。

「えっ、えっ」

所作が王子さまみたいで、顔が熱くなる。

「これでいつでも間接キスできるだろ?」

「……もしかして、私がストローを捨てないのは、舐めるためだと思っていますか?」

「そうじゃないのか?」

「違いますよ!」

とんでもない濡れ衣だ。

「違うのか。てっきり舐め回してるんだと」

「私、どんな変態だと思われているんですか!」

普通にあのときの思い出を振り返りながら愛でているだけだ。

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