レールアウト~婚約者に裏切られて彼の弟(生徒)にせまられます~番外編追加
「…………ろっ!!」
遠くから誰かが叫んでいる声が聞こえた。
せっかく、静かに眠っているのに。どうして邪魔をするのだろうか。
「…………起きろって!!!」
痛《い》っ…。身体を大きく揺さぶられて、乱暴に持ち上げられどこかに投げ落とされた。
一体何が起きたのか、確認したいのに。身体が動かなくて、目蓋を開ける事さえままならない。
「何やってんだよっ、お前等は!!?起きろよ!!」
誰だろう?聞き覚えのある声だけど。
脳がうまく働かない。頭が痛いガンガンする。
凍えそうな程寒くて、息苦しい──。
「………はぁっ…、はっ、はっ、」
頭がぐらぐらして、気持ち悪くて吐きそうになる。
目を開けると同時に、勢いよく外の空気を吸い込んだ。
「うぇっ、ぅぅ……」
うつ伏せに寝転んで丸まった。
食道から込み上げてくる胃液を吐き出したいのに、口からは何も出てこないから。咽頭部が酸っぱく感じてより一層気分が悪くなっていく。
下は冷たくて固い土の地面だった。腰部を打ったのか鈍い痛みが広がっていく。辺りは真っ暗で、私はどこにいるのだろうか。
意識が朦朧としながら顔を上げると、もう顔も見たくないと思っていた人物の姿がそこにあった。