イケメン総長は、姫を一途に護りたい
…ん?

どこかで見たことのある面々。


その奇抜な髪色に、昨日のことが一瞬にして思い出される。


…まさかっ!!

昨日のぶつかった人たち!?


もしかして、あのあともわたしを探して、家まで突き止めたってこと…!?


それで、昨日の仕返しとして、こうして朝から乗り込んできて…。


「おっ…お父さん!危ないよ!すぐにドアを閉めて…!!」

「どうした、咲姫?」


のんきに首を傾げるお父さん。

そのお父さんの背後から、あの黒髪の男の人の姿が見えた…!


「だって、この人たちは――」

「「お久しぶりです、(けい)さん!」」


突然の息の合った挨拶とお辞儀に、思わずポカンとなるわたし。


あれ…。

…なんで、お父さんの名前を知ってるの?


そんなわたしの顔を覗き込む、お父さん。
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