イケメン総長は、姫を一途に護りたい
…みんなであとを追いかけてくれた?


じゃあ、もしかして。


『待て!』

『そこの女っ…、止まれー!!』


昨日のあれは、逃げたわたしを捕まえようとしていたのではなく、落としたプレゼントを届けようとしてくれていたんだ。


「それ、なにかのプレゼントでしょ?大切なものだろうから、またどこかで会ったときのために大事に持っておけって、総長がっ」


青い髪の人は、黒髪の人に視線を向ける。

無口で目つきも悪くて、黒髪の人が一番こわい。


だけど、せっかくプレゼントを届けてくれたんだし…。


「あ…、ありがとうございました」


わたしは、黒髪の人の前でお辞儀した。


しかし、なにも返事は返ってこない。


もしかして、まだ昨日ぶつかったことを…怒ってる?

わたし、このまま殴られちゃう…!?
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