イケメン総長は、姫を一途に護りたい
いっしょの小学校で、ずっとクラスは違ったけど、住んでるところは同じだったから、いつも千隼くんと登下校をしていた。


…そういえば、あのときから口数は少ない男の子ではあったけど。


「あの…千隼くん!?」


近づいて顔をじっと見つめたら、なんとなく昔の面影は残っている気がする。


わたしが小学5年生のときに引っ越したきりだから、…会うのは3年ぶり?


あのころは、まだわたしと同じくらいの身長だったのに、今やわたしよりも頭1つ分以上の高い高身長。

緩くパーマのあたったミディアムの黒髪。

その長めの前髪の隙間から見える、切れ長の目。

しかも、左耳には輪っかのピアスまでして。


だれもが認める、整った顔の大人びたイケメン。


だから、ぶつかったときは、てっきり年上かと思っていた。
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