イケメン総長は、姫を一途に護りたい
両者の棒が倒れるのは、もはや時間の問題。


しかし、自チームの守備隊は次々と引き剥がされていき――。

50名いたはずの2年生の守備隊は、もはや20名も残っていなかった。


その中で、わたしも全力で棒を支えていたんだけど…。


光さんたちの攻撃隊によって、徐々に棒は傾いていく。


――ほんの一瞬、棒が軽くなったような気がした。


しかしそれは、棒が倒れる兆候だったのだ。


あっと思ったときにはもう遅く、自チームの棒が大きく傾いた。

しかも、わたしのほう目掛けて。


そのとき、一瞬だけ…棒を倒しにかかっていた光さんと目が合った。


「なんで咲姫が、そんなところに!?」

と、言いたそうな驚いた顔をしていた。


光さんは、わたしが棒の下敷きになりそうなことに気づいたけど、時すでに遅く――。
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