イケメン総長は、姫を一途に護りたい
守備隊は崩れて倒れ込み、棒に登っていた3年生の攻撃隊も、傾きによって次から次へと上から降ってくる。
2年生が支えていた棒は、3年生によって、わたしを下に巻き込みながら倒されたのだった。
将棋倒しのように、人と人とが折り重なる。
…重い。
…苦しい。
わたしと同じく、棒の下敷きになった人だろうか。
小さなうめき声も聞こえてくる。
さっきもケガ人が出ていた。
上から、棒と人が降ってきたんだ。
わたしも無傷ではないだろう。
――でも。
…あれ?
痛く……ない。
もしかして、感覚すらないくらいの重傷…?
そう思って、おそるおそる目を開けると――。
「……ッ…!…咲姫、大丈夫か…!?」
なんと、千隼くんがわたしを庇うように、体の上に覆いかぶさっていた…!
2年生が支えていた棒は、3年生によって、わたしを下に巻き込みながら倒されたのだった。
将棋倒しのように、人と人とが折り重なる。
…重い。
…苦しい。
わたしと同じく、棒の下敷きになった人だろうか。
小さなうめき声も聞こえてくる。
さっきもケガ人が出ていた。
上から、棒と人が降ってきたんだ。
わたしも無傷ではないだろう。
――でも。
…あれ?
痛く……ない。
もしかして、感覚すらないくらいの重傷…?
そう思って、おそるおそる目を開けると――。
「……ッ…!…咲姫、大丈夫か…!?」
なんと、千隼くんがわたしを庇うように、体の上に覆いかぶさっていた…!