イケメン総長は、姫を一途に護りたい
「待ってたわ!あの慧からじゃ想像がつかないくらい、こんなにかわいい娘さんがいたとはね〜!きっとあなた、お母さん似よっ」

「は…はぁ〜…」


いきなり熱い抱擁をされ、戸惑う。


でも、お父さんの名前を知っている。


おそらく、この人がお父さんの昔から馴染みのある人で――。

そして、この学校の校長先生だ。



わたしの予想は的中して、そのまま校長室につれられた。


そこで、この学校について。

それと、お父さんとの関係を教えてもらった。


「あなた、慧が慧流座の初代総長っていう話は聞いたことはあるの?」

「はい。…と言っても、この前初めて知りましたけど」

「そう。ちなみに私は、当時慧流座と敵対していた『亜麗朱(アレス)』という、レディースの初代総長をしていたの」

「…えぇ!?…校長先生がっ!?」
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