イケメン総長は、姫を一途に護りたい
ランチョンマットの上に置かれたのは、三角にカットされたタマゴサンド。


お父さんが作るタマゴサンド、わたし、だーい好きっ。


だけど、いつも通りの朝なのに、今日からお父さんと離れて暮らすと思うと、やっぱり少し寂しかったりする。


お父さんがわたしの向かいの席に座り、いっしょに朝ごはんをいただく。



「あっ、そうだ!」


そして食べ終わる頃、お父さんの顔を見て思い出した。

昨日、お父さんへプレゼントを買ったことを。


わたしは、昨日持って出かけていたバッグの中を探る。


この中に、プレゼントを入れていて…。


…でも。


「あれ…?」


バッグのどこを探しても、プレゼントらしきものは見当たらない。


…おかしいな。

昨日、ちゃんとここへ入れたはずなのにっ…。


とここで、わたしはハッとした。
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