総長、私のリボンほどいて。🎀


「ふぅ……」
 時間が過ぎ、昼休み。中庭のベンチに一人座り、ため息をついていた。

 両膝には、ふわっふわのハンバーグにパスタとおにぎりが入ったお弁当箱が乗っかっている。

 あれから気まずくて月沢(つきさわ)くんにラインすら出来てない。
 今の状態でまた会っても、意識し過ぎちゃってだめだろうな。
 はぁ、どうしよう……。

「あなたが星野(ほしの)さん?」
 ツインテールの女の子が話しかけてきた。

 あ、前に月沢(つきさわ)くんに告白してた女の子…。

「私、月沢(つきさわ)くんと同じC組の朝奈(あさな)って言うんだけど、あ、苗字ね」
「昨日、月沢(つきさわ)くんにお姫様抱っこされてたよね?」

 私はドキッとする。

 え、見られて……。

「それにさ、私の告白も盗み聞きしてたよね?」

「っ…」
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