総長、私のリボンほどいて。🎀
「も、ももも、もういいわよ」
朝奈さんは怯えながら走って行った。
「…あー、眠いのに、あーゆーのほんと勘弁して欲しい」
夕日ちゃんは愚痴りながら地面に転がったおにぎりを拾う。
「…ありす、大丈夫?」
「うん、助けてくれてありがとう」
私達は中身を全部拾ってお弁当箱の中に入れるとベンチに座る。
「…パン、半分こしよっか。はい」
「ありがとう」
半分こ嬉しいな。
「…ありすってさ、怜王と上手くいってないの?」
「え、なんで……」
「…怜王、なんか悩んでるみたいだったから」
月沢くんのこと悩ませちゃった…。
私、最低だな……。
「…昨日の夜、保健室で目覚めてから月沢くんと一緒にいて」
「それから月沢くんのこと意識しずきちゃって……」