総長、私のリボンほどいて。🎀
*
「…星野」
その日の深夜。月沢くんがベランダの仕切り板の穴から話しかけてきた。
月沢くんは白髪で、ネイビー色のTシャツに黒のTシャツを重ね着し黒のスキニーパンツを穿いていて、
私は黒のウィッグを被り、裾にリボンがついたオフホワイトのゆるTシャツに短パンを穿いている。
仕切り板があって良かった。
冷静に話せそう。
「月沢くん、朝はごめんなさい」
「…今日は謝ってばっかだな」
「…なんで避けんの?」
「夜の保健室で月沢くんと一緒にいてから」
「その意識しすぎちゃって……」
「…それは見てて分かった」
「え……」
私の顔が、かぁぁっと熱くなる。
「…でもそれだけじゃないだろ?」
「…ウィッグ取ったの後悔してるんじゃないのか?」
「罪悪感は…ある。だけど後悔はしてないよ」
「…そう」
「…星野、俺に聞きたいことあるだろ」
「…星野」
その日の深夜。月沢くんがベランダの仕切り板の穴から話しかけてきた。
月沢くんは白髪で、ネイビー色のTシャツに黒のTシャツを重ね着し黒のスキニーパンツを穿いていて、
私は黒のウィッグを被り、裾にリボンがついたオフホワイトのゆるTシャツに短パンを穿いている。
仕切り板があって良かった。
冷静に話せそう。
「月沢くん、朝はごめんなさい」
「…今日は謝ってばっかだな」
「…なんで避けんの?」
「夜の保健室で月沢くんと一緒にいてから」
「その意識しすぎちゃって……」
「…それは見てて分かった」
「え……」
私の顔が、かぁぁっと熱くなる。
「…でもそれだけじゃないだろ?」
「…ウィッグ取ったの後悔してるんじゃないのか?」
「罪悪感は…ある。だけど後悔はしてないよ」
「…そう」
「…星野、俺に聞きたいことあるだろ」