総長、私のリボンほどいて。🎀
「なん…で…」
「私達、捨てられちゃったの?」
私はその場で崩れ落ちた。
「ありす!」
氷雅お兄ちゃんが必死な声で叫ぶ。
「明日から2人でよろしくねって…何?」
お母さんとお父さんがイギリス人の祖母と仲が悪いの知ってた。
“祖母と同じ金髪じゃなくて、あたし達と同じ黒髪だったらね”って毎日呟いてた。
だから髪のこと気にしてたのに。
まさか別に愛人がいたなんて。
私の両目から大粒の涙が零れ落ちていく。
氷雅お兄ちゃんは私よりも切ない顔をする。
「私が金髪だから出て行ったの?」
「私のせいなの…!?」