総長、私のリボンほどいて。🎀

「違う」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは否定すると私をぎゅっと抱き締める。

「お前は何も悪くねぇ」
「金髪だって憧れの色だ。おかしくねぇよ」
「みんな染めてんじゃねぇか」

「でも中学校で金髪のままでいたら、みんな変な目で見てきたよ」
「先生にも特別扱いされて…」

「ありす、大丈夫だ」
「俺がいる」

氷雅(ひょうが)お兄ちゃっ…」

「2人で生きて行こう」

 もう涙が止まらなかった。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、
 一緒にいてくれてありがとう。
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