月の光
2022年、ソウルオリンピック
(ほんとは北京なんですが…)
BTSは開会式でパフォーマンスすることになった。
彼女もどこかで見てるかななんて思いながらFIREとONを踊る。
パフォーマンス後、観客席から選手の入場を見ていると、彼女がいた。
「あっ」
一瞬彼女と目があった気がした。
彼女の目の瞳孔がおっきくなって目に涙が溜まっていくように見えた気がしたけ
ど、ふいっとまた前を向いてしまった。僕にはその時の瞬間が、何故かとてもゆっくりとスローモーションのように見えた。
開会式が終わって控え室に戻った瞬間、僕はあのコーチに電話をかけていた。
「コーチ!会えました」
「相変わらず興奮すると主語がないな笑」
「まあ、だいたい想像付くけどさ」
「僕、今度こそ言いますね!」
「頑張れよ笑」
「あのさ、おr」
コーチが何か言いかけていたけれど、興奮していた僕は気づかずに電話を切ってしまった。
(ほんとは北京なんですが…)
BTSは開会式でパフォーマンスすることになった。
彼女もどこかで見てるかななんて思いながらFIREとONを踊る。
パフォーマンス後、観客席から選手の入場を見ていると、彼女がいた。
「あっ」
一瞬彼女と目があった気がした。
彼女の目の瞳孔がおっきくなって目に涙が溜まっていくように見えた気がしたけ
ど、ふいっとまた前を向いてしまった。僕にはその時の瞬間が、何故かとてもゆっくりとスローモーションのように見えた。
開会式が終わって控え室に戻った瞬間、僕はあのコーチに電話をかけていた。
「コーチ!会えました」
「相変わらず興奮すると主語がないな笑」
「まあ、だいたい想像付くけどさ」
「僕、今度こそ言いますね!」
「頑張れよ笑」
「あのさ、おr」
コーチが何か言いかけていたけれど、興奮していた僕は気づかずに電話を切ってしまった。