俺様外科医の溺愛包囲網~嫌われていたはずが甘く迫られています~


その翌日。

「会食に呼ばれた?」

デスクワークする日比谷先生にこっそり告げると、先生が驚きと怒りが混じったような声を上げるものだから、焦った私は思わず彼の口を塞いだ。

「シーッ、声が大きいです」

いいながら辺りをキョロキョロと見渡す。だがぱっと見た感じ、幸い誰もいないよう。私たちの関係は美和と要先生くらいしか知らない。

というか、それ以外の人に言うつもりはないので、できたらバレずにこのまま過ごしたいのが私の本音。特に谷さんには知られたくない。

「要のやつ、余計なことをしゃべったな」

ぶすっとしたまま要先生の名前を口にする。やっぱり要先生がばらしちゃったのか。いったいなにを企んでいるんだろう?いつもニコニコしている要先生に、黒い感情が存在するなんて、想像がつかないけど。

「それで、どうしましょう」
「行かなかった方が後々面倒なことになる」

つまり、逃げられないということか。身分が違いすぎるとか、釣り合わないとか、いろいろと言われるんだろう。考えるだけで胃が痛い。


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