俺様外科医の溺愛包囲網~嫌われていたはずが甘く迫られています~
捨て台詞を吐くと、親戚一同は逃げ出すようにその場をあとにした。その瞬間、お義母さんはへなへなと、崩れる様にその場に座り込んだ。
要先生はやれやれといった感じで笑っているし、日比谷先生は空(くう)を見ていた。
これはいったいなにがどうなっているんだ?
◇◇◇
「まったく、お前というやつは」
「す、すみません……」
静かになった部屋で、日比谷先生がでしゃばった真似をした私に、呆れたような視線を送る。そんな先生を、要先生がまぁまぁと宥めた。
「いいじゃない。宮永さんのお陰でスカッとしたよ。いつも言われっぱなしだったからね」
要先生曰く、あの人たちは昔からあんな調子で、嫌味を言い続けてきたのだとか。そして今回の後継者問題まで首を突っ込んできて、食事会をしろ、口を挟ませろとうるさかったようで、仕方なく今日こうやって集まることになったのだとか。
「それにしても、いつか母さんがキレる日が来るとは思ってたけど、まさかそれが今日だとは」
おかしそうに要先生が言う。その発言からして、昔から悩まされていたものだと想像できた。
「宮永さんのお陰で目が覚めたの」