俺様外科医の溺愛包囲網~嫌われていたはずが甘く迫られています~

お義母さんの発言に、え? と目をしばたたかせる。そんな私の前でお義母さんは続けた。

「あの人たちのくだらない嫌味なんて、聞き流せばいいとずっと思ってた。それがこの子達を守ることにもなるって。親せきの中で、波風は立てたくないものでしょ? でもあなたの言葉をきいてそれは間違いだって気が付いたわ」

お義母さん……

「正直言うと、あなたのこと、最初はどうせ日比谷家に入り込みたいミーハーな子なんだろうって思ってた。颯士の出生のことや、面倒くさい親戚関係を知ったら、逃げ出すに決まっているって。だから今日の会食に呼んだの。現実を見せるために」

そういう彼女だって、きっと並々ならぬ苦労があったに違いない。それなのに今はあの病院を、彼ら二人を、その細い体で守ろうとしている。そしてきっとこれからもその覚悟なんだ。

「でもあなたは違った。颯士のためにありがとう」
「い、いえ。私も出しゃばってしまってすみませんでした」
「ううん、嬉しかった。颯士のこと、大切に想ってくれているんだってわかって」

お義母さん……。やっぱり、お義母さんは先生をすごく大切に想っているんだ。

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