(続編)俺について来い〜俺様御曹司は生涯の愛を誓う
その頃、俺は別室に静香がいない為、金山に確認した。

「金山、静香はどの部屋に案内してくれたんだ」

「申し訳ありません、ロビーでお待ち頂くようにご案内したのですが、お迎えに行ったらいらっしゃらなくて、
お帰りになったみたいなんです」

「えっ、誰かタクシー呼んだのか」

「いえ、電車で帰られたのではないでしょうか」

俺は静香のスマホに電話したが繋がらない。

ふらっと出て行って、道が分からなくなったのか。

俺のマンションのコンシェルジュ飯岡に連絡をして見た。

「真壁様、どうなさいましたか」

「静香は戻って来たか」

「いえ、タクシーがお迎えに来られたので、スーツを持って真壁様の会社に向かわれて、
まだお戻りになっておりません」

「分かった」

「どうかなさいましたか」

「静香の行方がわからなくなった」

「それはご心配ですね」

「戻って来たら連絡してくれ」

「かしこまりました」

俺はすぐに会社を出て、静香を探した。

「社長、お戻りください、もう出かけるお時間が迫っております」

俺の背中にかけた金山の声は俺には届かなかった。


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