(続編)俺について来い〜俺様御曹司は生涯の愛を誓う
俺は必死に静香を探した。

なんでスーツを届けるなんて頼んだんだろうと悔やんでも悔やみきれない。

金山の性格上、俺の生活にお小言を言っていたから、静香を目の前にして

一言二言文句が出たに違いない。

静香にしてみれば、なんでこんなに文句を言われているのか分からなかったんだろう。

久しぶりの外と慣れない環境とで、相当混乱したに違いない。

でも、ふらふら歩いて行ったんだろうから、まだそう遠くへは行っていないだろう。

俺は敢えてビルの裏手に周り探した。

スマホが繋がらないのは、何か静香の身に起こっているのか、それともマンションに忘れたのか?

とにかく早く静香を見つけないと……

「静香、静香」

大きな声で叫んでも返事は無かった。


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