一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
「学校で男子に怯えてた顔があん時と似てたから気づいた。あれが瑠莉だったってこと。だから気づけたんだよ、瑠莉が男性恐怖症なのかもしれないって」
「そっか」
……そうだったのか。
フードを深く被っていて、さらに暗闇でなんにも見てなかったけど、あの人は琥珀くんだった。
それが何故かとてつもなく嬉しい。
私たちは過去に会ってたんだ。
あの日も琥珀くんはヒーローのように助けてくれていたんだ。
それがとても奇跡のように感じて。
こうして隣にいることが運命なのかもしれないとさえ思えてくる。
「ありがとう、琥珀くん。琥珀くんのおかげで今こうしていられるの。感謝してもしきれない」
本当に本当にありがとう。
あの日、あの時、もし琥珀くんが助けてくれていなかったら、私はどうなっていたかわからない。
立ち直れないほど心に傷を負ってしまっていたかもしれない。
それに、あの日は恐怖に支配されていて、助けてくれた琥珀くんにお礼を言えていなかった。
数年越しになってしまったけれど、こうしてお礼を伝えることができてよかった。