モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
「あら〜莉愛すごく素敵じゃない」


早速スマホをこっちに向けるあたり写真をいっぱい撮ってるんだろうね。


いつまで経ってもお母さんは変わらないな〜本当。

たまに良いことを言ったと思ったらすぐにおちゃらけるんだから。



「まー姉ちゃんにしたら似合ってるんじゃない?」


なんって生意気な弟!

そこは素直に「綺麗だよ」でいいのに。



「はいはい。ありがとうね」


怒ったらせっかくやってもらったメイクだって崩れちゃから、今日の私は大人しい。



そんなこんなで雑談していると……もうすぐで始まりの時間。



最初は新郎新婦の入場でお父さんと一緒にヴァージンロードを歩く。



扉の前にはすでにお父さんが立っていて、私を見るなり「綺麗だよ」と言ってくれた。


もうすでにウルウルと瞳が潤んでいる。
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