私の愛は···幻

先生方は、ああ言ってくれたが
天音は、翌日も目を覚まさずに 
俺を不安にさせた。

おばあ様、温斗も
良さん、温子さんも心配していた。

その時
ナースがライラを連れてきて
俺はライラを貰い受け
天音の寝ているベッドに近づくと
ライラが急に泣きはじめ
段々と大きな声に······

『ライラ、ママ寝てるからね。』
と、あやすが泣き止まずに
温子さんが変わろう·····と

『待って。』
と、おばあ様。

皆、おばあ様を見ると

おばあ様は、天音を見ていて
皆もその視線に目を動かすと
天音の瞼がピクピクしていて
徐々に目が開き
ライラに手を伸ばしていた。

アルは、涙を流しながら
ライラが見えるようにすると
天音は、ライラの頬に触ると
ライラは、途端に泣き止み
天音をジッと見ていた。
( 赤ちゃんの目にうつるかは不明 )

目を開けた天音に皆
ほっとしていると

『ごめんなさい。また、心配かけて。』
と、言う天音に
おはあ様も温斗も良さん、温子さんは、
頷いていた。

アルは、
『皆、心配したんだよ。
でも、良かった。
ライラのお陰だね。』
『うふふっ。ママっ、ママっ
て、聞こえたの。』
と、言うから驚いた。

みんなは、ライラを代わる代わるに
抱いて天音と少しだけ
話して帰って行った。

天音は、ベネット先生の診察を
受けてから授乳の練習をして
ライラにのませていた。

その様子をアルはずっと見ていて
赤ちゃんって、凄いなぁと
思ったり·····
天音が目が覚めて良かったと
思ったり·······
『ごめんね。アル。』
と、天音が言うから
アルは、ライラごと天音を抱き締め
『本当に心配した。』
と、言うと
天音は、うん、うん、と言いながら
アルの肩に頭を預けた。

暫くそのままでいたが
アルは、両親に天音とライラの
写真を撮り送った。

直ぐに母親から電話があり
天音と少しだけ話していた。

本当に·····良かった······
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