エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
宗一郎は書斎の机の引き出しを開けると、小さな青いケースを取り出した。
「これを、母さんから預かっていた」
彼は妻の思いが籠った小箱を大切そうに煌斗に差し出した。
「母さんから?」
煌斗が受け取った小箱を開けると、中には指輪が入っていた。
「これは……」
婚約指輪だろうか、同じデザインの指輪がふたつ並んでいる。
どちらもクラシックな立て爪タイプで、中央に大粒のダイヤが煌めいている。
「郁杜と煌斗が婚約するときに使って欲しいと、準備していたようだ」
「そんな前から……母さんが……」
「優杏さんに渡しなさい」