エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


「自業自得だ。妻ともうひとりいた子どもを失ったのだからな」

宗一郎は、再婚もせず妻と子への罪滅ぼしのように働き続けてきた。

煌斗から優杏と再婚すると聞いて、念のために調べたら思わぬ事実がわかった。

宗一郎も単なる噂だと信じているが、何しろ煌斗は一度離婚している。
息子に再び過ちを犯させないために、恥ずかしさを厭わずに自分の失敗を告白したのだ。


 *******


「父さん……」

あれほど知りたかった両親が離婚した理由は、煌斗も呆然とする内容だった。
真実を知ることは、痛みを伴うこともある。

「お前は一度失敗している。今度の結婚こそ、幸せになってほしい。
 その噂が真実でも虚偽でも、優杏さんを信じていけるか?」

「もちろんだ」

「彼女を守るために、今の言葉を忘れるなよ」

宗一郎はその話をするためだけに帰ってきたようだ。


「それから……」


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