エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
「きっと、優ちゃんとその上司の奥さん似てるんだね」
「え?」
あの華奢な人と自分に接点があるだろうかと優杏は考えた。
「たぶん、人を信じやすいっていうか、人の悪意に慣れてないっていうか……」
「悪意?」
紗子はクールに見えて人情に篤い人だ。
彼女から"悪意”という言葉が出るのは意外だった。
「悪い意味じゃないよ。それだけ優ちゃんが純粋なだけなんだから」
「そんなことは無いと思いますけど……」
もう26になっているのに、純粋だなんて言われるとは思っていなかった。