エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


思わず、女性がひとりで暮らすのはどうかと言いかけて口ごもった。
彼女のプライベートに首を突っ込むのは、自分の役目ではないと自重した。

家族でもないのにお節介かもしれない。
でも、こんな隣家とも距離のある広い家に若い女性がひとりで住むなんて気になるじゃないか。

「優ちゃん、結婚は?恋人と住むの?」

それならと思って遠慮がちに聞いてみたが、彼女からの答えはすぐに帰ってきた。

「まさか!」

あっさり否定されてしまったが、心の奥でホッとしている自分がいるのに気がついた。

「ご心配なく。こう見えて、この庭のセキュリティーはしっかり整えてあるんですよ」

俺の心配を感じたのか、優杏がこの家の安全面を強調した。

「それならいいんだが……」
「あ、ごめんなさい。お茶もお出ししてなくて。あまり片付いていないけどゆっくりなさって下さい」


彼女が応接室から出て行くと、ソファーにどっと深く腰を下ろしてしまった。
応接セットはワインレッドの別珍で、懐かしい滑らかな肌触りだ。

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