エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


「よかったら、中へ……」

「あ、今日は家の周りを見せてほしいんだ」
「家の周囲を?」

優杏はなんのことだかわからず、首を傾げる。

「あれから、ご両親のところへ行ってきた」
「わざわざ、湘南まで?」

「きちんと線香をあげたくて」
「そうでしたか……ありがとうございました」

煌斗がいかに兄を思ってくれていたかがわかって、優杏は嬉しかった。

「この家のことを両親がなにか話したんですか?」

「おばさんから、悠慎が『家の西側を気をつけるように』言ってたって聞いてね」

「西側?三年くらい前に造成して道が通ったところかな?」
「造成?」

煌斗が怪訝な顔をした。

「三年前この奥にある丘を、ある住宅会社が開発して団地にしたんです」

「それは……聞いていなった」
「小さな団地だし、煌斗さんはニューヨークだったから」

「そうか。じゃあ、ちょっと道沿いに西側の斜面を見てくるよ。終わったら声をかけるから」
「はい。わかりました」


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