エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
「こんな年上は嫌かな?」
「そんなこと!」
あんなに恋しかった人から、惹かれているなんて言われるなんて夢のようだ。
もう優杏は自分の心を誤魔化せない。
グラスをテーブルに置くと、煌斗の方へ身体を向けた。
「私……ずっと好きだった。あなたのことが」
「優杏」
煌斗がそっと優杏に手を伸ばしてきた。そのまま彼の胸に引き寄せられる。
「でも、あなたには奥様がいらっしゃると思って……」
「すまない、早く伝えるべきだった」
抱きしめられたまま話す優杏の声は、少しくぐもっている。
「好きになってもいいの?」
優杏の言葉の返事だろうか、抱かれた腕に力が込もった気がした。
「もちろんだ。俺の側にいて欲しい」
「煌斗さん……」
優杏も彼の背に手を伸ばす。もう遠慮なく触れてもいいのだ。
優杏の胸はドキドキと音をたてている。
目を閉じた優杏の唇に、煌斗がそっと唇をあわせてきた。
優しくて柔らかい口づけだった。