OL 万千湖さんのささやかなる野望
「公務員、安定してていいと思ったのに。

 小鳥遊課長や雁夜課長みたいな出世頭もいいけど。
 派閥争いに破れたら一気に窓際だものね……」

 実は瑠美の真後ろに雁夜がいた。

 美雪たちがみんなにお茶を配るのを手伝ってくれていたのだ。

 雁夜は、シビアだな~という顔で苦笑いしている。

 ……可哀想だから、瑠美さんには教えないでおこう、と万千湖が思ったとき、瑠美が言った。

「……やっぱり、黒岩さんがいいなあ。
 大人の魅力があっていいわよね」

 いや、あの人、公務員的安定性から、もっともかけ離れた人なんですけどね……と思いながら、万千湖も美雪たちのところに行き、熱いお茶を配る。





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