OL 万千湖さんのささやかなる野望
 薄いカードキーを手に万千湖は言った。

「あ、カードキーでしたよね。
 これなら、鍵が縦に落ちても、足に刺さって痛いとかないですよねっ」

「鍵が……?」

「縦に……?」

「……すみません」

 満面の笑みの万千湖の横で、駿佑が、しょうもない話をしてすみません、と清水たちに謝っていた。




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