辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
「しかし、これからも縁談を持ちかけるだろう。フェリーネが幸せだとしても、どうしても会いたくなった。あの時は安易にグレッグの言葉を信じていたから、嫌な態度でフェリーネを倒れさせてしまった。本当に申し訳なかった」

真摯に謝罪され、私もきちんと助けてもらったお礼を伝えてないことに気付く。

「いえ、とても皆様に良くしていただきました。ありがとうございました」

私の言葉に殿下は安堵の表情を浮かべた。

「本当は今すぐにでも、国王と王妃にフェリーネとアンネを会わせたい。しかし、それをフェリーネが望んでいないことも承知だ」
悲しげに表情を曇らすと、殿下は俯く。

今の話から、私の身分がまだ剥奪されていないのなら、彼との結婚もできないことはないとは思う。
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