辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
正直に伝えれば、彼は嬉しそうにアンネを見た。

「この綺麗な瞳はフェリーネにも似ている」

「おかーたま、アンネとにてる?」
私たちの会話がわかってはいないとは思うが、アンネは私たちの真似をするように私たちに尋ねる。

「ああ、お母様にもお父様にも似ているよ」

「アレックス様!」
慌てて制するも、聞こえていないと言った様子のアレックス様は、アンネに笑顔を浮かべている。

「アンネはアレックス様の血を引いたせいでしょう。言葉も早いですし、魔力も高いです」
理解しているかもしれないという可能性を示唆するために伝えたのだが、アレックス様は知っていると言わんばかりに、アンネの口に小さなリンゴを入れながら微笑む。

「さすがアンネ、俺のお姫様」
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