辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
嬉しそうに言う彼に、アンネのことを本当に大切に思っていてくれることが伝わる。
まだ立っている私に、アレックス様は小さくため息をついて視線を向ける。

「フェリーネ、俺は権力をかざすことはしたくないんだ。本音を言えば今すぐ城のみんなにもアンネの父親であり、フェリーネを妃にしたいと思っていることを伝えてもいい」
ストレートに言われたセリフに目を丸くしていると、アレックス様は話を続ける。

「でも、この城に帰ってきたとき、フェリーネがとても楽しそうに城のみんなと過ごしているのを見て、きっとそれは望んでいたのではないかと思った」
あの瞬間そこまで考えてくれたことに驚きつつも、私は席に着きながら小さくうなずく。

「だから、できる限りフェリーネの意志で俺との婚姻を考えてほしいと思っている」

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