辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
「今はまだ大きな動きはしていないが、国中で起きているこの異変はフォルク殿下の仕業だと考えているがもちろん証拠はない」
国王の弟であられるのならば、魔力もものすごく高いのは納得だ。
テーブルの上でギュッと自分の手を握りしめた彼は、「あ?」と声を上げたアンネに、ハッとしたように視線を向けた。

「もっと食べるか?」

「あい!」
りんごを小さく切りながら、アレックス様は話を続ける。

「フォルク殿下は国王と、いや、それ以上の魔力の持ち主だった。そのことが彼をゆがませてしまったのかもしれない」
少し悲しげな表情を浮かべるアレックス様に、私はなんとなく頭によぎったことを口に出していた。

「アレックス様も王太子殿下より?」
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