辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
沈痛な面持ちで話す彼に、もしかしたら同じようなことがあるのかもしれないと想像した私だったが、自ら発した言葉にハッとする。私がこんなことを聞いていいはずがない。
すぐに謝罪をしようとした私に、彼はとがめることなく瞳を揺らした。
「ああ、でも兄上は俺なんかよりとても立派な方だ。なんとしてもこのことは国民に知られることなく、王家内で対処したい。それには俺しかその役割は果たせない。兄を立派な国王にすることが俺の使命だ」
だからと言って一人で……。そう思うも、それを口にすることはできなかった。
一人で行くことになった要因はきっとグレッグ様を処分したからだろう。グレッグ様がどうして偽りを言ったのかはわからない。
私のような女を反対する気持ちからかもしれない。
「おひとりでなど……」
すぐに謝罪をしようとした私に、彼はとがめることなく瞳を揺らした。
「ああ、でも兄上は俺なんかよりとても立派な方だ。なんとしてもこのことは国民に知られることなく、王家内で対処したい。それには俺しかその役割は果たせない。兄を立派な国王にすることが俺の使命だ」
だからと言って一人で……。そう思うも、それを口にすることはできなかった。
一人で行くことになった要因はきっとグレッグ様を処分したからだろう。グレッグ様がどうして偽りを言ったのかはわからない。
私のような女を反対する気持ちからかもしれない。
「おひとりでなど……」