辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
私が悪いような気がしてしまい、ギュッと唇を噛んだ。
「フェリーネが気にすることはない。どんな理由があっても虚偽の報告は許されるものではない」
「では、代わりの人を……」
懇願するように伝えた私に、アレックス様は柔らかく笑みを浮かべた。どこか懐かしむようなその表情にハッとする。
「グレッグはこのことを知っている数少ない人間の中で、一番力があった。それに俺のもう一人の兄のようなものだった。どうして……」
そこまで言葉にしてハッとしたようにアレックス様は口を閉ざした。どうして。そんなことは一番彼が聞きたいことだろう。
「理由をお尋ねになったのでしょうか? 私みたいな人間を認められなかったのは、殿下を思ってのことだったのではないのでしょうか」
「フェリーネが気にすることはない。どんな理由があっても虚偽の報告は許されるものではない」
「では、代わりの人を……」
懇願するように伝えた私に、アレックス様は柔らかく笑みを浮かべた。どこか懐かしむようなその表情にハッとする。
「グレッグはこのことを知っている数少ない人間の中で、一番力があった。それに俺のもう一人の兄のようなものだった。どうして……」
そこまで言葉にしてハッとしたようにアレックス様は口を閉ざした。どうして。そんなことは一番彼が聞きたいことだろう。
「理由をお尋ねになったのでしょうか? 私みたいな人間を認められなかったのは、殿下を思ってのことだったのではないのでしょうか」