辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
今回のことはずっと信用してきた人に裏切られたも同然だ。アレックス様とて被害者なのかもしれない。
何かを覚悟するときのような表情を一瞬した後、アレックス様はまっすぐに私を見た。

「どんな理由であれ、フェリーネとアンネをこのような目に合わせたことは許すことはできない」

「でも、それが原因でお一人で行くなど許されません!」

つい感情的になってしまい声を上げてしまえば、アンネが怯えたように表情をこわばらせた後、大きな声で泣き声を上げた。

そんなアンネに、アレックス様は立ち上がるとアンネを抱き上げる。

「お母様は怒ってなどいないよ。お父様の心配をしてくれたんだ。そんなお母様の気持ちが嬉しいよ」

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