辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
紫色に光るその場所に近づくだけで、一気に魔力が奪われるのがわかる。
遠く離れた場所でも汚されるそれは、目の前に行くととてつもなく邪悪なオーラが渦巻いている。空にまで届きそうなその不気味な光に俺は呼吸を整えるように息を吐いた。

俺にもっと力があれば一気に消滅させたいが、今の力では封じることが精一杯なのはわかっている。

今回も全力で封じるのみ。
そう思い魔法を唱え始めた時、一気に辺りの空気が重くなる。
一気に呑み込まれそうになり、俺は膝をついた。

何もしないままここで終わるのか、そう思い胸元のペンダントを握りしめた。
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