辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
そう、アレックス様が出かけてから時間が経ちすぎていた。
少しずつ瘴気が薄れてきたことから、きっとアレックス様なら大丈夫、戻られる、そう思って毎日過ごしていたが、さすがに長すぎる。

今日も女性を除いてすべての人間は森へアレックス様を捜しに出ている。
そんな時、食堂のドアが開いて数人の兵が入ってくるのに気づいた。

「アレックス様は!」
コレットさんと同時だったと思う。私たちの叫びにグレッグ様の代わりに隊を任されたモード副隊長が小さく首を振る。

「出かけられる前、アレックス殿下は4日は待つようにとおっしゃいました。今日で三日になります。これ以上は……」
モード副隊長がひねり出すように言葉を出すのを、私はギュッと唇を噛んだ後、問いかける。

< 136 / 244 >

この作品をシェア

pagetop