辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
昨晩アレックス様が戻ったことを思い出したのだ。

そしていつも一緒に眠っているはずのアンネの姿もない。

急いで確認したくて、ベッドを降りると立ち眩みを覚えて慌ててしゃがみ込んだ。

「フェリーネ! まだ起きちゃダメだよ。体調が悪いのだろ?」

物音で気づいたのか、コレットさんがいつものように腰に手を当ててため息をつく。

昨日は治癒魔法を使いすぎて倒れたのだが、コレットさんはそれを知らないはずだ。

「アレックス様は!」
私の言葉にコレットさんは少し表情を曇らせた。

「前回と同じだね、意識なく眠られている。もうすぐ王都へお連れする準備が……」
そこまで聞いて私は走り出していた。

「かーたま」
廊下でカーラと一緒にいたアンネが私を見てトコトコと走ってくる。

「アンネ!」
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