辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
「アンネ、お父様はもう大丈夫だよ、アンネは痛いところはないか?」

アンネの身体を心配するように慌てたようにアレックス様は言うと、起き上がり逆にアンネを抱きしめる。

「おとーたま、あそべるー」

アレックス様の腕の中でそう言ったかと思ったが、アンネはむにゃむにゃと何かを言いながら、コテンと眠ってしまった。

そんなアンネを私はただ見つめていた。

「よく眠ってるな……しかし、こうしているとそれほど高い魔力は感じないのにどうして……」

そう、普段のアンネはそれほど魔力が高くないのだが、何かのタイミングで魔力が数倍にも上がる気がする。それは王家の血を引いているせいだと思っていたが、アレックス様まで驚くとは。

「それにしても……」

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